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システムダイアリー− ファイリングシステム −

●SDの根幹‐ファイリングシステム
  日本では,江戸,明治以来の伝統で,書類整理の系統が縦系列の稟議制度に即して,何々綴りという製本形式が主流でした。どちらかというと,その担当者が居なければ何もわからないという方式でした。
  戦後,アメリカからせっかくファイリングシステムが紹介されながら,ほとんどの企業ではそれをマスターしないうちに,それを飛び越してコンピューターだけに熱中してしまいました。しかしほんとうは、情報整理の基本の基本は「ファイリングシステム」なのです。
  ご存知のようにアメリカは世界中から多様な民族が流入して成立したモザイク国家ですからその社会をシステム化していくための事務合理化に多大の工夫と努力が積み重ねられ、世界でもっとも進んだファイリングシステムが完成しました。
  たとえば,最初に商品化されたコンピューターユニバックTの次に出た機種はユニバックファイルコンピューターという名前でした。そのくらいファイル祖言う概念は重要視されているのです。
  アメリカでは高等学校の必須科目の第一にファイリングシステムのコースがあります。このコースをマスターしなければ,市役所に勤めても、軍隊に行っても,普通の会社につとめてもクラーク(事務員)の仕事がつとまらないとされています。
    私が昭和30年代初期に7年間つとめたレミントンランド社は,アメリカのファイリングシステム普及の代表的会社で、そこの米国システム部の女性部長が著した「プログレッシブファイリングシステム」という本は全米の高等学校の教科書とされていました。
  このなかには、基本となる5つの分類基準が説かれています。   人名別のファイルの基準としては,「Soundex」というルールがあります。アメリカでは、たとえば「ブラウン」という発音の人名ひとつをとっても,ドイツ系,ロシア系,スコットランド系………というように約20種類ものスペルの違う物があるそうです。ですから,単にアルファベット順だけでファイルをしていくとトン店もないところへ入れられてしまい,発見が困難になることがあります。   そこで考案されたルールは,頭のBの字をひとつのこし、あとの母音を消し、子音を発声形式でたとえばk、g…は1、p,b…は2、というぐあいに0から5までの6分類にわけ、ブラウンさんならどんなスペルでもBの205というようにくくってしまうと混同や散逸がなくなる方式です。
(日本人には難しそうですが)
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