| SD(システムダイアリー) と あいうえおキーボードのナラコム |
− 悩んだカードサイズ −
●カードサイズの選別
システムダイアリーの設計にあたって最大の問題はカードサイズの決定でした。いいかげんに決めたものではなく、世界一使いやすくて便利なもの、しかも世界標準として理論的にもこれが世界一の最適サイズですと堂々と主張できるものはどれだろう、とさまざまに思い悩んだものです。
カード(シート)のサイズは、A列、B列の2種類があるものと日本人は先入観で思っていますが、実はそれは間違いで世界にはいくつもの標準があります。
添付の図面は、私が昔レミントンランドという総合的な事務機会社に勤めていたときに松山克男さんという事務能率部長の指導によってまとめられたカード・シートサイズ一覧表です。
まずアメリカでは、A4判を少々横に広げ、縦を縮めた形のレターサイズが全盛です。
その上は幅はそのままで長辺だけ長くしたリーガルサイズというのが法的文書の名残として使われていました。
その下のカード類は8インチかける5インチの、いわゆる8・5カード、次に6インチかける4インチの6・4カード、さらに一般に図書館カードと呼ばれる5・3カード等が事務用シート、カードのメインとなっています。
ヨーロッパでは、ドイツが主唱してISОつまり国際標準化機構で採用されたA列サイズが基準となっています。
A列とは、1平方メートルの面積を1対ルート2の比率に作ったものがA0判、その長辺の中点で2等分したものがA1判、その半分がA2判という相似形のシリーズのことです。
日本では、通産省が主導して、公的文書はA4判に統一するということが決まり、、パソコンのアウトプットもほとんどA4判となっています。
しかし日本では、江戸時代に広く使われた奉書サイズというものがあり、これが元となって1.5平米を1対ルート2に加工したB列のB0判で、B5、B4サイズが従来のお役所の書式サイズでした。これはこれで結構使いやすいサイズなので学生のノートとか、ノートパソコンのサイズなどに影響を残しています。
さてそこでSDを設計するにあたってどのサイズを採用すべきか半年あまり考えあぐねました。
そのうちふと気づいたのは自分が手にしていたコンピューターのパンチカードでした。私は昭和35年に日本ではじめての中小企業共同計算センターを、ユニバック120という真空管式のコンピューターを使って行っていました。(そのころはまだフロッピーディスクなどというものはなく、伝票の1行1行をパンチカードというユニットレコードに変えこれを機械的にソート/分類したり、マージしたりして機械集計をしていたのです。現在のパソコンに比べればスペースだけでも百数十坪も使う大げさなものでした)
そのコンピューターのパンチカードは、前記の三つの標準とはまったく異なる第4の規格です。機械を相手に人間がカードオペレーションを長時間行うため人間の手のひらにぴったりフィットするサイズで且つ最大のものです(187ミリ×82ミリ)。アメリカで開発されたこのマシンは世界の標準となり、ヨーロッパでも日本でも、ロシアでも同じサイズのカードが使われ、まさに世界唯一の標準となっていたのです。
このこカードがなぜこのサイズに決まったかということを調べて行くと、実は昔の1ドル紙幣の大きさであることがわかりました。今の1ドル札はいわゆるグリーンペッグという小さいサイズなっていますが、テレビの西部劇などでやり取りされるお札はこの大きさです。このサイズがなぜこうなったかはもはや分かりませか要するに紙幣ですから人間工学的に手のひらで扱いやすいものであったことは確かです。紙幣のサイズは小さくなりましたが、その名残は、パンチカードだけにとどまらず、小切手、領収書、航空券、競馬券、クレジット伝票等々多方面にこのサイズは使われています。
昔のマシンではこのカードを長辺を読むように読み込んで、細いピンや電気ブラシで読見取る方式でしたが技術の進歩とともに光でよみとるようになると、短辺つまり82ミリ幅の読み取り方式が確立しました。長辺の長さは2倍長になったり、2インチ半になったりと自由に変動しましたが、82ミリ幅というのはパンチカード、マークカード伝票類の機械読み取り方式の世界標準となったのです。
このパンチカードの長辺を4分の3にすると140ミリに収まります。これをバインダーに入れると持っていていちばん心の休まる黄金分割比に近い手帳となります。(黄金分割比の驚くような生命的神秘につすいては別項でご紹介したいと思います。)
こうしてSDのカードサイズが決まりました。もう33年前のことです。その後いつか気がついたことは全日空の航空券も、東京競馬の投票券もSDとまったく同サイズとなったことです。
SDユーザーの方のネット上で、「いろいろな手帳に浮気をしてもどういうわけか必ずSDに戻る」というご意見をよく拝見します。ほんとうにありがたいことだと思います。
このカードサイズがその理由の一端を担っているのではないかと思います。
|
戻る ●2万5千ドルのアイディア ●悩んだカードサイズ ●SDの根幹‐ファイリングシステム ●人間は忘れる動物である |
| ホーム | 会社概要 | 個人情報保護ポリシー | 特定商取引に基づく表示 | サイトマップ |
| SYSTEM DIARY® および NARACODE® は登録商標です。 |
| Copyright © 2005 naracom. All rights reserved. |